独自ドメインのメール転送の仕組み
メール転送を使うと、独自ドメインのアドレスでメールを受け取りながら、現在お使いの受信トレイでそのまま読むことができます。
独自ドメインのアドレスへメールが送られると、ドメインのMXレコードがMailLogicを配送先として案内します。MailLogicはメールを受信し、自動ルーティングと迷惑メールチェックを行ったうえで、GmailやOutlookなど、設定された転送先へ配送します。
転送が扱うのは受信メールだけです。独自ドメインのアドレスから送信する場合は別の経路を使うため、MailLogicの送信機能、またはそのドメインからの送信を許可された別のサービスが必要です。
現在お使いの受信トレイ
MailLogicがメールを転送し、実際に内容を読む場所です。
MXレコードが受信メールを振り分ける仕組み
MXレコードは、ドメイン宛てのメールをどこへ配送するかをインターネット上のメールサーバーへ伝えます。
ドメイン宛てにメールが送信されると、送信側のメールサーバーはDNSを確認し、MXレコードに記載されたメールサーバーを探します。簡単に言えば、MXレコードはドメイン宛てメールの配送先住所です。
MXレコードには優先度の数字が付くことがあります。数字が小さいほど優先度が高いため、優先度10のレコードは優先度20のレコードより先に試されます。ひとつのサーバーが利用できない場合に備え、複数のMXレコードで別の経路を用意するサービスもあります。
MXレコードは受信メールの配送先を制御するため、変更は慎重に行ってください。正常に動作しているレコードを誤った値へ置き換えると、新しいメールが期待した場所へ届かなくなる可能性があります。
独自ドメインメールをGmailへ転送する
MXレコードがMailLogicを指定していれば、MailLogicは独自ドメインのアドレス宛てのメールを受信し、現在お使いのGmailへ転送できます。独自ドメインのアドレスを使うためだけに、別のメールボックスを確認する必要はありません。
ただし、そのアドレスでメールを受信できることと、Gmailから同じアドレスで送信できることは別です。受信と送信では異なる経路を使います。
Googleの案内では、2026年第3〜第4四半期は移行期間で、サードパーティ アカウントの「他のメールアドレスから送信」機能は引き続き動作しますが、新規設定が制限される場合があります。2027年1月には、ウェブ版とモバイルアプリのGmailからこの機能が削除される予定です。最新情報はGoogleのお知らせをご確認ください。
この変更は、MailLogicからGmailへの受信メール転送には影響しません。送信には、MailLogicダッシュボードのSend EmailまたはBatch Send、利用プランに含まれるAPI、あるいはMailLogicのSMTP認証情報を設定した対応メールクライアントやアプリケーションをご利用ください。
転送量、登録アドレス、キャッチオール
MailLogicでは、どのプランにも転送メッセージ数の固定された月間上限はありません。メール転送はフェアユースの対象です。
これは、プランごとの登録アドレス数の上限とは別です。登録アドレスとは、[email protected]のように個別に作成・管理するアドレスです。FreeとSMTPプランは5個、Starterは15個、Founderは50個まで登録できます。
キャッチオール受信はさらに別の仕組みです。キャッチオールを有効にすると、あらかじめ個別登録していないアドレス宛てのメールも、指定した転送先で受信できます。
- 転送量には固定された月間上限がなく、フェアユースが適用されます。
- 登録アドレス数の上限はプランによって異なります。
- キャッチオールでは、すべてのアドレスを個別登録せずに、それ以外の宛先も受信できます。
転送先と同じ受信トレイからのテストには注意
転送先と同じ受信トレイからテストするとは、ある受信トレイから独自ドメインのアドレスへメールを送り、そのメールが同じ受信トレイへ戻るように転送することです。
Outlook.comなど一部のメールサービスでは正常に機能しますが、Gmailでは動作が異なります。転送されたメールが重複として表示されなかったり、セキュリティ警告が表示されたりする場合があります。
このためMailLogicでは、転送先となるGmailアカウント自身からメールを送って転送をテストする方法をおすすめしていません。
転送をテストする方法
MailLogicのダッシュボードには、転送テストが用意されています。
- サイドバーでメールアドレスを開きます。
- テストする独自ドメインのアドレスを探します。
- 操作列の三点メニューを開きます。
- 転送をテストを選択します。
手動で確認する場合は、転送先の受信トレイとは別のアカウントから送信してください。Gmailが自分自身へ戻る転送メールを重複として表示しない場合があるため、別のアカウントを使うほうが、転送経路全体を確実に確認できます。
SRSが転送時のSPF評価を支える仕組み
SRSはSender Rewriting Scheme(送信者書き換え方式)の略です。異なるドメイン間のメール転送を正しく機能させるために使われる技術のひとつです。
MailLogicがメールを転送すると、最終的な受信トレイには、元の送信サーバーから直接ではなくMailLogicを経由して届きます。ここでSPF上の問題が生じます。通常、MailLogicは元の送信者のSPFレコードで送信を許可されていないためです。
SRSは、転送時に技術上のエンベロープ送信元を書き換えることで、この問題に対応します。受信者に表示されるFromアドレスは変えず、Return-Pathを転送サービス側のドメインに書き換えるため、転送先はそのドメインのSPFポリシーに基づいて転送経路を評価できます。
- メール転送によって、元の配送経路が変わります。
- SRSは技術上の送信元情報を書き換え、転送後の経路に即したSPF評価を可能にします。
SRSだけで、元のFromドメインについてDMARCに合格することや、受信トレイへ必ず届くことが保証されるわけではありません。DKIMなど、ほかの認証結果も関係します。メール認証全体の仕組みについては、SPF、DKIM、DMARCの解説をご覧ください。
転送テストに成功しても、メールが期待した場所に表示されない場合は、配信トラブルシューティングガイドで、どの段階に問題があるかを確認してください。